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◆さすらいの傍聴人が見た【女のY字路】 特別編3

強姦事件の8割以上は屋内で発生!! 被害を未然に防ぐヒミツとは?


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*イメージ画像:性犯罪被害にあうということ朝日新聞出版

 傍聴を始めたころというのは、裁判の流れをつかめていないため、闇雲にいろいろな罪名を傍聴するものだが、長く裁判所に通っている傍聴人には、おのずと専門分野ができてくる。たとえば特定の裁判官が担当するものばかり見ている傍聴人、民事裁判専門の傍聴人、殺人事件や交通違反専門の傍聴人など、その専門分野は多岐に渡っており、しかもかなりマニアック。性犯罪の裁判を専門とする傍聴人も、もちろんいる。強姦や痴漢の裁判で必ず見かける傍聴人というものがいるのだ。

 そんないわゆる裁判所に通い詰める傍聴マニアだけでなく、社会勉強のためだとか、友人らと何の気なしに来てみた、という傍聴人たちにとっても、性犯罪の裁判は人気。開廷前には法廷の前に長い行列ができ、満席になることもしばしば。法廷に入れないなんてことはしょっちゅうである。

 しかも、なぜか男性が多い。

 不謹慎だと蔑んでみるのも結構だが、例えば事件のワイドショーが今も存続しているのは、ニーズがあるからだ。女友達と会うときは、不幸話をすると盛り上がる。仕事でも「性犯罪裁判のことが聞きたい」とメディアに聞かれることが多い。傍聴という方法を採らないとしても、人は誰でも他人のイザコザを知りたがるものだ。特に、性欲は人間の根本的な欲のひとつ。エロが絡むとどうしても気になる度合いが増すのだろうか。

 若干脱線したが、そんな大人気の性犯罪、どんな女性が被害者になるのか? 警視庁のウェブサイト内「性犯罪から身を守る」によれば、強姦・強制わいせつ事件の被害者は、やはり20代が最も多く、次いで10代。強姦事件では20代は約50%、強制わいせつ事件では10代が40%とトップで、9歳以下も約8%。強制わいせつ事件の被害者のほうが強姦事件の被害者より若い傾向にある。

 ところで筆者も小学生時代に留守番をしていると、知らないオヤジが家にやってきたことがある。親の知人かと思い、丁寧に「いまお母さんはいません」など答えてみたが、オヤジはいきなり男性器をポロリと出して、ニヤニヤしながら筆者の体を触ってきた......なんていう出来事があった。怖かったのと、自分が汚れてしまったような気になったのと、恥ずかしさで親に言うまで時間がかかった記憶がある。同じように性犯罪に遭っても、親に言えない未成年は多いだろう。強制わいせつ事件での9歳以下の被害者はおそらくもう少し多いと推測する。

 また被害者は女性だけでない。数年前に、塾の先生(男性)が教え子の男子を"勉強会"と称して家に呼び、わいせつ行為を働いていた......という裁判があった。若年だと男女問わず注意が必要だ。

 強姦については、それ自体がもう恐ろしすぎる犯罪なのだが、場合によっては被害者が命を落とす事件に発展することがある。

 07年に埼玉県川口市で会社員の女性(26)が自宅アパートで殺害されるという事件があった。逮捕されたのは同市に住む配管工・清田龍也(当時39)。この事件は借金に困った清田が金目的で女性の部屋へ忍び込んだものだが、金目的にも関わらず被害者の陰部に指を入れ、服を脱がせて胸を触ったというから、本当の目的は何だったのかと聞きたいところだ。また、この事件だけでなく清田はほかにも、窃盗目的で女性の家に侵入してレイプし、その後金を奪って逃走する、という事件を起こしていることが分かっている。

 殺害されてしまった被害者と、ほかの被害者らの違いは何だったのか。それはおそらく抵抗の度合いだろう。よりによって、一番激しく抵抗した被害者女性が命を落としている。強姦に抵抗して命を落とす可能性が高まるなんて、なんと皮肉な話か。

 そもそも強姦という事件に巻き込まれないためには一体どうしたらいいのか。まず、強姦は8割以上が屋内で発生している。自宅に忍び込まれないようにするのが被害予防にもなる。

 清田は裁判で、

「仕事を終えて、空き巣に入ろうと東川口をうろうろしていたところ、ベランダの窓が開いている部屋がありました。閉め忘れかなと思い、近くから様子を見ました。部屋のカーテンが20センチほど開いていて、窓を閉め忘れたのだろうと思いました。女の部屋だとブランドのバッグや貴金属があると思い......」

 そして窓から侵入した、と語っていた。窓の締め忘れに注意することと、男も住んでると思わせる(男物のパンツを干すなど、ベタだと思ったが効果的らしい)ことが、肝心のようだ......。
(文=高橋ユキ)

『性犯罪被害とたたかうということ』

被害者たちの痛々しい体験談。

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高橋ユキ(たかはし・ゆき)
裁判所で出会った面々と、女だけの傍聴グループ「霞っ子クラブ」を結成し、ブログ「霞っ子クラブの裁判傍聴記」を開設(現在は閉鎖)。書籍は『霞っ子クラブ~娘たちの裁判傍聴記』(新潮社)ほか、『あなたが猟奇殺人犯を裁く日』(扶桑社新書)など。好きな食べ物は氷。

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