酒井法子の自叙伝は期待はずれ!? 芸能界薬物汚染を暴露するのはアイツだ!!

sakai1201_01.jpg『贖罪』(朝日新聞出版)

 2009年8月に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された酒井法子。逮捕されるまでの彼女が歩んだ芸能人生は、輝かしいものだった。『星の金貨』(日本テレビ系)、『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)に代表される数々の国民的人気ドラマに出演。歌手としては「夢冒険」「碧いうさぎ」などのヒット曲にも恵まれた。順風満帆な芸能活動だったが、積み上げたキャリアも自身とその伴侶が起こした事件で、もろくも崩れ去った。


 
 事件から約1年半経つ12月3日には、自叙伝『贖罪』(朝日新聞出版)の発売が予定されている。逮捕後、9月17日に行われた涙の記者会見以来、公式にメディアに露出してこなかった酒井だけに、本書に何が書かれているのか注目が集まっているが、関係者は落胆気味にこう語る。

「話題になるであろう薬の入手経路や交友録は、ほとんど書かれていないようで、自身の経歴などが大半を占めています。事件については、全8章の内2章でしか触れられていません」(業界関係者)

 11月30日発売の「週刊朝日」(同)に、酒井法子の独占インタビューが掲載された。その中身は、事件後から自著発売までに至る経緯、薬物を始めた理由、そして反省。加えて事件発覚後から逮捕までの”一大逃走劇中”に報じられたことへの否定が語られている。

「薬物をの入手先は、元夫の高相祐一から。始めた理由も離婚問題が生じた際に、高相に勧められたため、とすべてを高相のせいにしています。逃走中に報じられた疑惑には、『この辱めをどうしてくれるの?』などと叫んでいない、から始まり、薬抜きのため深夜に病院を訪れた事実もないと語っています」(前同)

 他にも、髪を切ったのも薬物反応を消すためではなく、この時期は自分で前髪にはさみを入れていたからと話し、交友録を残さないために壊した、と勘ぐられた携帯電話に至っては、2カ月前から壊れていたと答えている。

 過去には、ドラッグで逮捕されたことを語り、帯には「私は再び逮捕されることを恐れない」とまで明記した、角川春樹の『生涯不良』(マガジン・マガジン)や、田代まさしの3度にわたる事件の真相を吐露している『審判 Judgement』(創出版)などが出版されたことがある。タレントの暴露本は、どれだけ真実をさらけ出し、赤裸々な内容で話題を振り撒くかが肝だ。彼女の自叙伝が、「週刊朝日」のインタビュー同様、生ぬるい自己弁護に終始しているならば価値はない。

 酒井法子に続いて暴露本の出版が見込まれるのは、同時期に逮捕された俳優の押尾学だ。合成麻薬MDMAの服用が発覚し、一緒に使用していたとされる女性が死亡したことも相まって大騒動に。この事件では死者が出たため、彼の背後に存在する暴力団関係者や、芸能界の薬物常用者が芋づる式に逮捕されるのではと期待されていた。だが、結局捜査の手が及ぶことはなかった。すでに某出版社のヤリ手編集長が、押尾と接触を持っており、暴露本の発売も近いとされるが、芸能界と違法薬物との接点、入手ルート、交友関係などが綴られる可能性は低い。しかし最近になり、別の人物が一部芸能人の薬物常用について浮き彫りにするのでは、と関係者を戦々恐々とさせている。

「元AV女優の倖田梨紗が、芸能界の薬物問題を暴露するとウワサされています。08年に彼女は、元プロテニスプレーヤーの宮尾祥慈と共に麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。宮尾祥慈は、元KAT-TUNの赤西仁の遊び仲間。さらに彼女は、一時期KAT-TUNの田中聖と同棲疑惑が報じられています。これらの繋がりからジャニーズ、特にKAT-TUN周辺の肉体関係や薬物問題をまとめ、暴露本を出版する気では、と考えられています。現在は09年の再逮捕を経て服役中ですが、まずは獄中記を書かないかと勧める出版関係者がいるようです」(芸能記者)

 今年11月には、元タレントでAV女優の故・AYAが「週刊文春」(文藝春秋)に生前渡していたとされる、嵐の一部メンバーとの肉体関係を赤裸々に綴った文章と写真が掲載され話題となっている。もし倖田の暴露本が、華やかな肉体交友録のみならず芸能界の薬物関係までも盛り込んだものになれば、大きな波紋を呼ぶことは間違いないだろう。
(文=股介権三郎)

 

贖罪

 
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