ダウンタウン松本の代わりを務めたのはアノ女芸人!! お笑い界を背負う女芸人という生き物

busukoi3.jpg※画像はイメージ 『ブスの瞳に恋してる 3』マガジンハウス

 お笑いバブルがハジけたと言われて久しいが、相変わらず元気なのが女性芸人だ。今のお笑い界において、女性芸人は着実に勢いを増している。そしてその勢いは、これまでのようにただの飛び道具的な「女」芸人としてではなく、確固としたお笑いの才能に裏付けられたものだ。

「周知のように、今年の6月ダウンタウンの松本人志が股間節炎で長期療養に入りましたが、その間、松本の代役は誰がいいか、制作側は相当頭を悩ませたようです。結局ほとんどのレギュラー番組では松本不在で通常通りの放送をしましたが、そんな中はっきりとした代役を立てたのは『リンカーン』(TBS系)でした。そしてその代役に抜擢されたのが女性芸人のハリセンボン・春菜だったのです。若手でその役をできるのは男女合わせても彼女だけだったということ」(業界関係者)


 デブとヤセのコンビで、一見、色物的な芸人であるハリセンボンだが、特に春菜のお笑いセンスは若手でも抜群だとこの関係者は言う。

「数いる若手芸人の中でも、ハリセンボンの才能は突出していると思います。少し定番のギャグに頼るところはありますが、特にツッコミもボケもこなし、フリートークもリアクションも良しの春菜はセンス抜群。以前から切望されているダウンタウンの後継者的芸人というのがハリセンボンになる可能性も高いと思います。少なくとも、現状のお笑い界を見渡せば、女性芸人の間から次代を担う大御所が出ることは間違いないでしょう」(前出)

 最近では『めちゃ×2イケてるッ』(フジテレビ系)の新レギュラーに抜擢された”たんぽぽ”など新たな顔ぶれも目立ち、新たな様相を見せ始めた女性芸人界。彼女たちの活躍の歴史を紐解けば、古くは80年代に大活躍をしたバラエティーの女王・山田邦子や、現在でもお茶の間におなじみの久本雅美などがいるが、ここ数年の女性芸人の流れを作ったのは、20世紀最後の年の暮れに『ガキの使いやあらえんで!!』(日本テレビ系)に出演しブレイクを果たした森三中と、新世紀に入り若手芸人のネタブームの流れの中で共に活躍を見せた青木さやか、そして友近だろう。

 80年前後に生まれている森三中の三人は、青木や友近よりも随分年が若いが、すでに98年にデビューをしていて彼女たちの先輩にあたる。しかし青木と友近に関して言えば、学年は青木が1つ上になるが同じ73年生まれで、さまざまな職歴を経ていることから芸人デビューが遅く、友近は01年、青木にいたっては03年のデビューになる。そして売れ始めたのが03年ころ。ともあれ苦節下積み10年以上なんて当たり前の世界で、彼女たちはその刺激的なキャラとネタの完成度から異例の早さで出世を成し遂げたのだ。

 そんな彼女たちの後に続いたのが05年デビューの柳原可奈子だ。だが青木や友近が30前後で芸人デビューし、その後すぐに売れたのとは違って、柳原の場合、デビュー時が19歳で20歳になるころには売れていた。そして柳原と同時期に売れ始めたのが前述のハリセンボンだ。その後、いわゆる一発屋としてエド・はるみや渡辺直美などが続き、イモトアヤコなどの売れっ子も登場している。

それまで、ほとんどの場面で女芸人といえば飛び道具であり、生まれては消えていたにもかかわらず、21世紀に入った途端、急激し、しかも着実にその勢力を広めている。

「それだけお笑いというものが一般的になったということでしょう。たとえが適切かどうかは分かりませんが、オタクというものが完全に一般化されたことの象徴に中川翔子の存在があげられることがありますよね。あれだけ可愛い子があんなにオタクなんですから、それだけオタク文化の裾野が広がったというわけです。それと同じで、お笑いの裾野もずいぶん広がったということではないでしょうか」(芸能記者)

 確かに一般の人々の間にもボケやツッコミの概念がすでに根付いてから久しい。イケメン芸人なんていうのカテゴリーが存在するのも当たり前ということだろう。同じように、そのうち最高に美人で最高に面白い女性芸人が出ることは間違いない。
(文=峯尾/http://mineomineo.vox.com/

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