水嶋ヒロ「実は書いてない」!? 深まる”ゴーストライター疑惑”の真偽

hirokyun.jpg『With You―水嶋ヒロセカンド写真集』主婦と生活社

 引退騒動から一転、華々しい作家デビューを飾ることとなった俳優・水嶋ヒロ。11月1日、第五回ポプラ社小説大賞を受賞したことが明らかになり、同日午後に記者会見まで行った。大賞受賞作『KAGEROU』は、当初、刊行日未定であったが、12月中旬に出版されることが決定したとポプラ社の公式HPによって発表されている。過去、同賞では特別賞以上の作品は書籍化しているが、第一回の大賞受賞作は、発表から4カ月後に出版。今回は、受賞からわずか1カ月半のスピード刊行となる。初版部数は未定だ。

 だが、この期に及んでまだ「本当に水嶋ヒロが書いたものなのか?」というゴーストライター疑惑が業界内ではささやかれ続けている。

「『水嶋ヒロ作家デビュー』という筋書きだけが先に完成しており、小説そのものは未だ完成していないのでは、という声もあります。自殺志願者を止めようとする男の話で命をテーマにしている、というふれこみですが、まだ誰も作品を読んでいないんですよ。妻の絢香でさえ、です。外部の選考委員が選んだのではなく、ポプラ社の編集部社員13人のみで選考された賞であるということも疑惑を深めています」(スポーツ紙記者)

 また、そもそも水嶋本人に小説を執筆するだけの文章力や構成能力があるのかという疑念も湧く。水嶋は妻の絢香と共にTwitterを開始しているが、Twitter上での言葉選びの珍妙さが指摘されはじめている。

 たとえば11月9日、水嶋は書籍刊行について「ポプラ社の皆様が、一日でも早い発売にこぎつくよう右往左往して下さっているようです」とつぶやいた。だが、「右往左往」は混乱しうろたえている様子を表す四字熟語。当然、多数のフォロワーたちから「使用方法が間違っていますよ」「東奔西走の方が的確では」「四方八方尽くして、くらいが良いのでは?」といった親切な指摘が寄せられた。これに対し、水嶋は「勉強になります!」と返答しつつ、同時に「何事も『短的にポイントで話せるようになる』が目標」というつぶやきをして再度ツッコミを受けた。この場合、「短的」ではなく「端的」が正しい日本語なのである。指摘を受けた水嶋は、「端的=はっきりとしているさま。明白。 短的=辞書に載っていない…笑 ちなみに『単的に』と間違って表記されるケースも少なくないそうです。 勉強になります!笑」と返した。また、厳密に言えば「こぎつく」ではなく「こぎつける」とすべきだっただろう。

 そもそも、第一回以降大賞に値する作品が出ていなかった「ポプラ社小説大賞」で、見事大賞に輝くレベルの作品を処女作で執筆できるものだろうか。日本有数のエリート大学である慶應大学を卒業しているとはいえ、その肩書だけで「きっとすごく文才のある人なんだろう」とは到底思えまい。実は以前、水嶋の文章力を多少なりとも推し量ることのできるある番組が放送されていた。2007年夏に、出演ドラマ『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ系)のPRのため、準メインキャストであった水嶋を含む3人のイケメンタレントが同局系の『平成教育委員会』にゲスト出演した時のことである。

 同番組で、「国語の授業」として、言葉の意味を考えるクイズが出題された。短文が示す言葉を答えよ、というもので、「若くてつやつやと美しい様子」を表す日本語で「( )も( )」というカッコに当てはまる言葉は何か、という問題だった。正解は、「(水)も(したたる)」なのだが、水嶋の回答は「(ひ)も(じい)」。続いて熟語を当てる問題では、「女性を表現する言葉から、”特別な品”という意味になった熟語」に、何をどう考えたのか「てっぽう」と回答。正答は「べっぴん」だ。同様に、「りっぱな男子」を表す熟語を問われているのに、「やるしかねぇ」と珍回答。ちなみに答えは「りっぱな男子=大丈夫」だ。

 国語だけでなく、地理にも弱いようで、出題されたランドマークや地域の存在する場所を地図上で塗りつぶす問題では、世界遺産にも指定されている広島県の「厳島神社」の場所を問われて「高知県全体を塗りつぶす」という暴挙に。「ハワイ」を出題されれば東南アジアの島々を、「エベレスト」の場所を問われているにもかかわらず南アフリカを塗るなど、トンチンカンな答えに終始した。この後、一問のみ正解したが、この日の出演者の中で最も低い総合得点・1点を記録し、最下位に沈んだ。

「しかし、売れっ子作家の石田衣良も同番組では数々の失態を犯していますし、小説家として才能があるかどうか、たかがクイズで分かるものではない。ただ、教養はいささか足りないようですが……。水嶋は天然ボケに見せかけて、実は強かな性格ですから侮れませんよ。今回の作家デビューも、当初は別の出版社に持ち込んでいたものの、元所属事務所の顔色をうかがった版元側から拒否され、最終的に利害の一致したポプラ社で落ち着いたと言われています。とはいえ、水嶋本人が書いた粗原稿はとてもそのまま出版できるレベルではないため、現在、大幅な手直しに追われているようです。そんなポプラ社内の慌てぶりを水嶋は”右往左往”と表したのかもしれません」(週刊誌記者)

 だが通常、いくら編集者の手直しが入るとはいえ大幅な修正になれば作家本人と相談のうえ、本人に手を入れさせるものであろう。

「11月1日の段階では、『まだとても出版できる状態ではない』とポプラ社社長もコメントしており、わずか1カ月半で完成させるのは無謀な話。それなのに、水嶋本人は、すでに著者校正も終わったかのような落ち着きぶりで『ポプラ社の皆様が右往左往して下さっているようです』と、入稿前なのにまるで他人事のようなのが気にかかりますね」(前同)

 デビュー作の売り上げは充分期待できるが、二作目、三作目と息の長い売れっ子作家に成長できるか否かは、本人の今後の頑張りにかかっている。まずは12月のデビュー作を待ちたい。

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