大コケ確定? 秋元康が仕掛ける天下りユニット「OJS48」

OJS482010.jpg10月13日発売されるデビューシングル「深呼吸」 OJS48/ビクターエンタテインメント

 「アキバ」から「AKB48」、「栄」から「SKE48」、「なんば」から「NMB48」。AKBの姉妹ユニットの「SDN48」は、「サタデーナイト」から。それでは、「OJS48」は何!? 正解は「おじさん」。

 10月13日にシングル歌謡曲「深呼吸」(ビクターエンタテインメント)でデビュー予定の、刑事や警官を退職した壮年男子16人によるユニットがOJS48だ。このネーミングから分かる通り、プロデュースはAKB48の仕掛け人・秋元康。なお、元大阪府警捜査一課で、いち早く演歌歌手としてデビューを遂げている中谷満男が中心メンバーとなっている。一見して、AKBなど、これまでの「48」系集団とは何の共通点もないOJS48。単発の色モノユニットとして、芸能史の闇に葬り去られる運命にあるのは、ほぼ確実と見られている。

 「おニャン子クラブ」で芸能プロデューサーとしての手腕を発揮した秋元康だが、過去のプロデュース対象には、フジテレビからの猛プッシュを受けながらもわずか1年程度で解散した「チェキッ娘」、現役女子中学生の2人組を起用したもの、ほとんど鳴かず飛ばずのまま5年後に解散した「推定少女」などもある。何の脈絡もなく芸能界に放たれた「OJS48」が、これらの前例をはるかにしのぐコケ具合になるという予想も容易だ。

 あるAKBファンの男性はこう話す。

「AKBメンバーの努力によってブランド化した『◯◯48』を、こういう無関係のユニットに付けられるのは、いちファンとして心外に思っています。それに、AKBメンの稼いだお金が、OJSの活動に費やされるというのも……」

 とはいえ、歌謡曲のヒットソングメーカーとしての実力も高い秋元康だけに、「OJS」には侮れない面もある。「川の流れのように」の美空ひばりを筆頭に、矢沢永吉、和田アキ子、森進一、美川憲一、細川たかし、堺正章など、名だたる大物アーティストに歌詞を提供しており、また近年話題をさらった黒人演歌歌手・ジェロのデビュー曲「海雪」も、秋元の作詞である。

 それにしても、還暦過ぎのオジサンを集めて演歌歌手としてデビューさせるだけなら、何も元刑事に限る必要はない。「全員が元警察官」という肩書きは、いったいナゼなのだろうか。真っ先に思い浮かぶ言葉は「天下り」だが……。

「AKB48に関する事件は相次いでおり、その中には、チケットの偽造などの悪質な刑事事件も含まれています。そういったことも考えれば、警察とのコネクションがあるのは、マイナスにはならないかもしれませんね。もっとも、だからといって警視庁OBの『集団天下り』を受け入れるべきだとは思いませんけどね」(前出、AKB48ファンの男性)

 早くもAKB界隈では「失敗間違いなし」という疑惑が渦巻いているOJS48だが、前述の通り演歌プロデュースには実力のある秋元康だけに、全員がジェロに並ぶほどの歌唱力を身につければ、2011年の紅白出場も夢ではないのかもしれない!?

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