Amazon洋書ランキング1位のグラドルが手掛けたセクシー写真集!!

eyetaso000.jpgCD+DVD『hug』

 過去と現在と未来が、大胆に肌を露出した女の子とともに溶け合う極彩色の世界……! グラビアアイドルとして活躍する天野あいが、フォトグラファー名義の「Julie Watai」(http://juliewatai.com/)として新たな写真集「はーどうぇあ・がーるず」(http://hardwaregirls.jp/)を発売し、プレス・関係者向けイベントを9月18日に秋葉原スーパーポテトレトロ館レトロゲームセンターで開催した。

 会場に足を運んでみると、そこはその名の通り、ゲームセンターに置かれていたゲーム機がズラリと並び、巨大なマリオの人形やマンガ本などでジャングルのような空間。さらに、Julie Wataiの人脈の広さを反映してか、外国人も多く駆けつけ、「ギリギリ公用語が日本語」といった雰囲気だった。

eyetaso002.jpgなんだかレトロな雰囲気
eyetaso004.jpg懐かしのゲーム機に興奮

 メンズサイゾーでも以前「天野あい」としてインタビューしたJulie Wataiは、グラビアアイドル、フォトグラファーのほかにも、VJとしてCutie Paiの「eyeタソ」、ミュージシャンとしてJuliehallyの「Julie」としても活動するマルチな才能を持つ人物。彼女が2006年にイタリアの出版社・DRAGOから発売した写真集「SAMURAI GIRL」は累計120万部を記録し、逆輸入される形で2009年8月にはAmazon洋書売上ランキングで1位を獲得してしまった。

 「SAMURAI GIRL」は、海外に向けて日本のアキバ文化を女の子を通して表現した写真集だった。新作である「はーどうぇあ・がーるず」は、その路線を継承しながらも、新たに「ハードウェア×美少女」というコンセプトを打ち出した。ファミコン、電子パーツ、LANケーブル、マイコン基盤、シンセサイザーといったハードウェアたちと、水着などの美少女たちが同じ空間に存在し、その違和感を逆手にとったポップさが強烈な印象を残す。「男の娘」もモデルになっているのもポイントだ。

eyetaso001.jpgあいタソことJulie Watai!!
eyetaso003.jpg両脇はモデルのお二人。左・Yunch*さん、右・「男の娘」ノトフさん

 この「はーどうぇあ・がーるず」についてJulie Wataiは、「前作はアキバを強調していたけれど、オタクがメジャーになって細分化したぶん、自分の趣味をもっと出すことにしたんです」と語った。たしかにここでチョイスされているのは、いかにも彼女の趣味らしいアイテムたちだ。コードは女の子たちの体に絡みつき、水着の中にまで入り込む。ページをめくりながら、思わずJulie Watai本人の前で「んまぁ、こんなドスケベな……!」と言ってしまったほどのセクシーさだが、同時に圧倒的にキュートでもあるのが「はーどうぇあ・がーるず」の魅力だ。

 様々なハードウェアによってレトロさを感じさせる「はーどうぇあ・がーるず」だが、この撮影場所のいくつかはすでに無くなってしまったという。完全に失われてしまい、この写真集にだけ記録された、過去でも現在でも未来でもない人工の世界。天野あいをJulie Wataiが撮影する、というある種の倒錯も実践された「はーどうぇあ・がーるず」は、Julie Wataiがフォトグラファーとして新境地へ踏み出したことを感じさせるのに充分な作品集だ。とりあえず下心だけで買っても損なし!
(写真・文=宗像明将)

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