セルフヌード写真がアート界で絶賛の嵐　　　　待望の照沼ファリーザ写真展が開催

エロカルチャー 2010年09月06日

　今、アート界で絶賛されている新進気鋭の女性写真家・照沼ファリーザちゃん。本サイトでも写真コラムを連載していたのでご存じの方も多いと思うが、彼女はAV女優・晶エリーちゃんである。NGなしのあらゆるプレイを得意とし、彼女ならではの可愛くもフェティッシュな独特の構図は誰にも真似のできない強い魅力に溢れたもの。独特の世界観を持つ彼女の写真に魅了されるファンも多く、中にはリリーフランキー氏を始めとする著名人も。昨年3月に行われたアートイベント『GEISAI＃12』に出品し、審査員賞を受賞したことがきっかけで写真界、アート界においても一目置かれる存在となっている。

　そんな彼女が待望の新作をひっさげて写真展を開催することが決定した。

　展示会のテーマは【食欲と性欲】。

～はしたない、恥ずかしい。乙女心を傷つけるものたち。でも翻弄されてしまう。欲望によって、私は犯されて、視界はくるくるまわる！　かわいそうで可愛い、愛すべき自分だ～

　ファリーザちゃん本人にさらに詳しく話を聞いた。まずは、独特な世界観がどこから生まれてくるのかについて。

「私は思想の中のファンタジー的な自分と、現実的な自分にとてもギャップを感じます。本当は、綺麗で可愛いものや子供っぽい自分が好きなんだけれど、現実にはそれと相反するような生々しい汚い自分が居る様に感じて。
　それで罪悪感や嫌悪感を感じる反面、倒錯的な趣味によけいに魅力や快感を感じやすかったり、、よくわからないけど、自分についてとにかく色々考えたり悩ましい事って、青春だな☆と思って。でもそんな自分も、自分のイメージも目には見えないし、いつか消えちゃうじゃないですか。だから、写真として可愛く残したいな、と思ったんです」

作品名：Eve

　さらに、写真とはイメージする力と現実の力の結晶でもあるとも語ってくれた。そんな自らの深層心理ともいえる写真が高く評価されていることについてと、AV女優としての自分の違いをこう話してくれた。

「私にとってAVも写真も自分の行動の一部なので、そんなに区別はしていないですが、AVは監督さんやメーカーの皆様と協力させていただく中で純粋にエッチなロマンを体現させて頂いているもので、自分が撮っている写真は、自分とか自分個人のイメージとかを表して居ます。でも『これで抜いて』とか、『私の気持ちをわかってほしい』みたいな重たいものではなく、物として見て、キュン☆とする雰囲気とか色とかで、純粋で直感的なものの方が私はグッとくるので、そういう感じの物です。

作品名：kerokero-network

　今回の展示会は、会場から展示配置に至るまでひとりで頑張ったという彼女。最後に読者さんに向けてメッセージを頂いてきたぞ。

「このたびは写真展を行う事が出来てほんとうに嬉しいです。
ご嗜好に合うかわかりませんが、私としてはとても素晴らしくてかなり可愛く出来ました☆いろいろな方に見て頂いて、いろいろな感想を持ってもらえる事で、他者と関係することが出来る気がしているので、それもとても、楽しくて幸せなことだと思います。
写真集を出版予定ですが、やっぱり展示の状態が、1番パンチがあって素敵なので、ご覧になってくださいな☆見かけたら、話しかけてください＾０＾」

作品名：spytears

　尚、会場には時間の許す限りファリーザちゃんも出席するそう（予定では期間中の半分くらいらしい）。確実に彼女に逢いたいという人は、9月11日の17時から行われるトークイベントに参加してみよう。季節は芸術の秋。普段、アートに親しみのない人も気軽に足を運んではいかがかな。可愛くって毒のある彼女の写真を眺めるだけで、新しい発見ができるはず！
（取材・文＝文月みほ）