肉感溢れる圧倒的画力に酔いしれろ! 孤高の作家・鏡堂みやび秘画展『無阿弥陀仏遊戯』

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神からくだりし五器売りを 五器を売らぬで娘売る 娘のお名をば何と申す 細よし細丈供御と申す
髪には水牛の櫛をさし 胸には法華経を垂れ下げて 御手には水晶の数珠を持ち 
腰には緞子の帯を締め 足には 紫足袋を履き こうやじゃなければ売られのさ
紺頭巾ないのさぬ無阿弥陀仏 南無阿弥陀・・・・


 まるで写真かと見紛うほど繊細で臨場感のある緊縛絵。緊縛女のイラストや挿絵は数あれど、鏡堂みやび氏の作品には他にない体温と湿度と汗を感じる。縛られている女性のプロポーションも痩せすぎず、縄映えする肉感的なものだし、色白なのだが緊縛によって緊張した部分の赤味、興奮からくる紅潮……。見ているだけでムラムラクラクラと身体の奥底から強烈な劣情を駆り立てられ見入ってしまうだろう。

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 生まれつき心臓に欠陥があり、医者の息子という恵まれた環境で厳しく躾けられながらも、少年時代から緊縛の世界に魅せられて自室でこっそり緊縛画を描いていた氏。後にSM雑誌の編集長、緊縛師、漫画家、デザイナー、脚本家などその才能を存分に発揮し、1980年代後半より、現在のスタイルの「緊縛秘画」を制作。心臓に爆弾を抱えているゆえの力なのか? あまりにエネルギッシュな作品は見た者の心を瞬時に捉えて離さない。

 猥褻で卑猥で美しい鏡堂みやび氏の作品を間近で鑑賞し、その熱を感じてみてはいかがだろうか?
(文=りえ坊)

■ 鏡堂みやび秘画展 「無阿弥陀仏遊戯」<18歳未満入場禁止>
■ 8月23日(月)~9月4日(土)
銀座ヴァニラ画廊
〒104-0061中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビル4階
電話 03-5568-1233
営業平日:12時~19時
土曜祝日:12時~17時/日曜休


『花と蛇2 パリ/静子』

 
鏡堂先生が杉本彩をモデルに緊縛画を描かれております!

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