【円山町テレビ放談】

「ロンハー」で枕営業全肯定!? アイドルへ辛辣アドバイスを送る有吉の分析力

ainandaho.jpgCD+DVD『愛ってナンダホー』大島麻衣/avex trax

 17日に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の内容が、非常に的を射ていたと視聴者に好評だ。この日の企画は「まだ間に合う!有吉先生のタレント進路相談」と題し、芸人の有吉弘行が、担当タレントの方向性に悩んでいるマネジャーとタレント本人に向けてアドバイスをするというものだった。有吉と言えばその卓越した「毒舌芸」。今回、厳しくもド直球なアドバイスを送ったのは、磯山さやか、夏川純、熊田曜子、はるな愛、上原美優、大島麻衣の6人。いずれも『ロンハー』でお馴染みの面々だ。

 まず登場したのは磯山。ダイエットに失敗し、最近は婚活タレントとして一般男性とお見合いをするなどかなり迷走している様子がうかがえる彼女に、有吉は「ファンはお前のだらしない体が好き。そのマニア層が唯一支持してるのにダイエットさせるのは、事務所の方針に問題がある」とズバリ。「将来はもっと太ってオペラ歌手になればいい」という結論を導いた。

 続けて夏川純。渡辺満里奈のようなMCに育てたいとマネジャーは願っていると言うが……。有吉はもはや誰も触れない過去の「年齢詐称」に鋭く斬り込んだ。「お前の代表作は”年齢詐称”。それを超えられない」と一刀両断。さらに「MCではなくてメイクさんになれ」と、芸能界引退勧告まで呈した。夏川と同じ事務所に所属する熊田曜子に対しては、最近女性ファン獲得のため活動の幅を広げていることについて「女はみんなお前のことをダサイと思ってる。女に人気がない」「お前が雑誌でセックスのことを語っても誰も興味がない」などと、かなり厳しい苦言を投げかけた。そして熊田の今後の方向性を「杉本彩みたいなSM女優になればいい」と勧めるのであった。

 ここまでグラビア出身の女性タレント3名が登場したが、確かに「痩せた磯山さやか」の魅力は半減するだろうし、夏川純や熊田曜子が著しく女性支持の低いタレントであることは間違いない。このことは番組内で有吉が「以前、『熊田は女性からの支持がない』と言ったところ、Twitterに約1万件の同意があった」と明かしていることからも明らかである。

 4人目の相談者は元AKB48でホリプロ所属の大島麻衣だ。2009年4月にAKBを卒業した大島は、現在バラエティー中心にレギュラー番組を6本抱えるタレントに成長。5月に歌手としてソロデビューも果たしている。本人は「充実している」と満足気だが、有吉は彼女の言葉を「大島さん違うでしょ」と遮った。

「問題はひとつ。大島さん……何でAKB辞めたの?」
「大島さんが辞めた時のAKBと今のAKBは全然違うでしょ。モンスターですよ今は」
「何で辞めました?」

 畳み掛けるように、超人気アイドルグループに進化したAKBへの未練を探っていく有吉。もともと歌手になりたかったという大島は、「AKBだと歌えるパートは1行とか。あとサビみたいな。それよりは全部一人の方がいい」と抵抗するも、

「これははっきり言ってちょっと時期が早かったです。辞めるなら、今」

 と断言されてしまった。確かにAKBが売れる前に卒業してしまった大島の知名度は、現役で活躍するメンバーと比べて決して高くはない。しかも在籍時はシングル曲の選抜メンバーにも選ばれており、「オイシイ」立ち位置をもらっていただけに、後悔している部分は少なからずあるだろう。

 さらに有吉は攻める。将来は大島を同じホリプロの先輩である優香のようなタレントに育てたいというのが事務所の方針だそうだが、優香になるためには

「やっぱねー、大物MCに媚び売らせた方がいい。おじさんのMCを、イカしちゃうっていう」
「優香さんも志村けんさんとそういうウワサがあったりとか……」

 と”枕営業”をプッシュ。テロップでは「大人のお付き合いも(ハート)」という一文が流れ、続けて有吉が「必ずのし上がって来てる女性タレントは、そういうウワサあります」と言うと、カメラはなぜか熊田曜子を映したのであった……。さすが『ロンハー』である。

 最終的なアドバイスとしては、「AKBに頭下げられないかな」と、急成長を遂げた古巣への回帰を勧めた有吉。次に登場したはるな愛には「24時間マラソンなんか走っていい人キャラになるな」「裏では手を抜いているくせに」と、はるなの裏面を暴露。上原美優には「好感度落ちてるよ」「ガツガツ貧乏くせぇ」。さらに上原のマネジャーが色黒金髪で眉毛もないちょいワル(?)な風貌だったこともあり、「そのマネジャーとは決別した方がいい。ワルそうだから」とバッサリ。

 冒頭から番組終了まで、終始「言いたい放題」に見えた有吉だが、見ていて気持ちのよい毒舌かどうか、当然賛否は分かれるだろう。かつてその毒舌が災いしてか脅迫状が送られてくるという事件にも発展しており(※参照記事)、アイドルファンからの嫌がらせにはくれぐれも気を付けてほしい。ただ、有吉の持つたぐいまれな分析力と鋭い観察眼はインターネット上では「男性の本音の代弁者」と好評。第2弾も期待したいところだ。

【特典生写真無し】ヘビーローテーション<Type-A>

 
Amazon1位。ホント、あの時辞めてなければね

amazon_associate_logo.jpg

men's Pick Up