またもやゴリ推し!!  ICONIQで懲りないエイベックスが送る”黒船”とは

angelababy.jpg『I LOVE Baby、Angelababy!』(講談社)

 「ポイしないでください」という言葉を残し、芸能界の表舞台を去ったグラビアアイドルのリア・ディゾン(23)。ここ数年、日本において”グラビア界の黒船”と言えば、彼女に他ならなかった。そんなリアの代名詞を、新たに冠された女性がいる。中国出身で香港を拠点に活動するモデル・アンジェラベイビー(21)である。

 昨年、エイベックスが日本でのマネジメント権を獲得し、今夏から本格的なプロモーション展開が開始されるというアンジェラベイビー。誰がつけたか、呼び名は”アジアの黒船”。2008年から安室奈美恵がイメージキャラクターを務めていたP&Gのヘアケアブランド「ヴィダルサスーン」の新CMガールに決定し、同CMが先月末より放送中だ。同時に、CMで流れる楽曲「Beauty Survivor」で歌手デビューすることも発表されており、”異例の大抜擢”だという。さらに講談社が発行する女性向けファッション誌「GLAMOROUS」で「別冊アンジェラベイビー」を出版、7日発売予定の同誌9月号では、彼女がカバーガールを務める。

 だが、これを「またか」と苦々しい眼差しで見つめる冷静なネットユーザーは少なくない。エイベックスの大型新人としてデビューし、即座に資生堂「マキアージュ」のCMモデルに抜擢された丸刈りの女性新人アーティスト、ICONIQ(アイコニック)の展開にそっくりだというのである。

「人気があるからCMに起用する、というのではなく、デビュー時からすべて事務所主導で完璧にお膳立てされており、さも”人気がある”かのようにメディアに報じられるというのが、ICONIQの時とまったく同じだというのです。このことについては、我々メディア側にも同様の受け止め方をしているスタッフも多く、正直『またゴリ押しが始まるのか』という感じですよ」(CM関係者)

 楽曲をモバイル用の「着うた」として配信すれば「チャート1位」、CDを発売すれば「新人として異例のヒット」と謳い、いくつもの女性誌の表紙を飾ってあたかも若い女性の支持を得ているかのような見せ方をする……。今後の展開も目に浮かぶようだ、と前出関係者は語る。

 視聴者や購買層を置き去りにした事務所主導の売り方は、インターネットの普及によって、与えられる情報を鵜呑みにせず自ら情報を選択する世代が台頭した昨今ではヒットの実例に結び付きにくい。事実、ICONIQの人気はデビューから1年が経過した今もまったく上がらず、メディアだけが騒いでいるという状況だ。挙げ句、ネットによって過去の写真や活動履歴が明らかにされ、整形疑惑などのバッシングも巻き起こった。

 アンジェラベイビーにしても例外ではないようで、すでにネット上には「数年前の写真と顔が全然違う」「整形サイボーグだ」というバッシングの火種が。また、ブログに掲載されているプライベート写真と広告用の写真などを比較すると、あまりにも顔の印象が異なり「フォトショ美人」という不名誉な称号も定着しそうだ。

 さらに最近では、彼女の三冊目となる写真集『Paradise』(Zhen Yuan)に、08年出版の梨花の写真集『RINKA not now!』(講談社)からの盗作疑惑まで噴出していることが、中国メディアによって報じられている。中国ネットユーザーが両者のポーズやカメラアングルがあまりに似ていると指摘したことにより騒動に発展、一部メディアは「内容の9割が酷似。パクリとしか言いようがない」とまで酷評している。

angelababy_rinka.jpg左が問題の写真集『Paradise』、右が『RINKA not now!』

 日本ではまだ知名度も低いが、これからCDのプロモーションでたびたび名前を目にすることになるだろう。コンビニの雑誌コーナーに、彼女が表紙を飾る雑誌がズラリと並ぶ日も近い。そうなれば、ICONIQ同様、人気に比例しない露出過多にうんざりしたネットユーザーから、整形疑惑や盗作疑惑以上の粗探しをされてしまうかもしれない。バッシングを避けるためにも、”ゴリ押し”のプロモーションは控えた方が得策だと思うのだが……。
(文=篠田ロック)

I LOVE Baby、Angelababy!

 
「鮮烈デビュー」したっけ?

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