「ノーブラでランチ」「ノーブラで地下鉄乗車」ノーブラを愛する人たちの集いはどこまで本気!?

 「日々の抑圧」といえば、読者諸兄は何をイメージされるだろうか。人間関係、仕事のストレス、金銭の問題など、日本社会で生活していく上で切り離せない抑圧は多いが、もっと直接的に抑圧されているものが存在する。我々男子が実感することはないものの、女性のバストは毎日、ブラジャーによって文字通り「抑圧」されているのである。

 そんな日々の抑圧を取り除き、より自由な感覚での生活を楽しもう、という試みが現在、実行に移されつつある。「ノーブラピクニック」(http://homepage2.nifty.com/zasi/nbp.html)がそれだ。

 開催場所は大阪・梅田で、「ノーブラでランチ」「ノーブラで地下鉄乗車」「ノーブラでアート観賞」「ノーブラでお茶」を予定しているとのこと。ただし、男性からの「ノーブラ観察」からは逃れるべく、日時は非公開(「7月某日正午から」を予定)となっている。なお、「ユニクロのブラトップや、ニップレスは不可」というドレスコードも設定されており、ノーブラ以外の格好での参加は一切認めないというスタンス。また同イベントは、主催者の知り合いに紹介されるか、Twitterでの主催者との相互フォロー期間が3カ月以上となる女性のみが参加できる、閉鎖的なものとして予定されている。

 これらのことから、いわゆる「性の解放」路線をとるイベントであることが見て取れる。一般には「だらしない」、「みっともない」ものとして受け取られることも少なくなく、したがって勇気のいるノーブラという服装を、集団で実践するというのが目的のようだ。欧米で行われているような、刺激的な格好をすることで世に訴える抗議活動とは違うようである。

 すでにノーブラを実践している女性からは、やや冷ややかな言葉も。

「私もノーブラですよ(笑)。ノーブラくらい、集まらんでも、ひとりでもできると思いますけどね。最初は抵抗あるかもしれないけど、慣れれば平気」(大阪在住、28歳女性)

 ブラジャーの機能を重視する立場からは、「ノーブラは垂れるぞ」という、ごくまっとうな警告も聞かれる。

「ブラジャーは、バストの垂れを予防するために重要な着衣です。適切なサイズのブラジャーを着用していれば、違和感を感じることも少なくなるはずなので、胸がきついと感じている方は、ブラジャーを買い換えてみては」(下着メーカー広報)

 また、「自己解放」の観点からは、同イベントに対して以下のような意見もある。

「ブラジャーによる抑圧よりも、化粧に費やす時間や費用のほうが重荷なのではと、妻の毎日の暮らしを見ていると感じる。『すっぴんピクニック』のほうが、理に適っているような気もするが」(31歳、会社員の男性)

 このように、「日ごろノーブラになれない女性のために」という名目で行われることになった「ノーブラピクニック」。Twitterを舞台に話題を呼んではいるものの、その目的自体に反論が相次ぎ、また参加者を限定するなどの閉鎖的な方策により、ムーブメントの規模もあまり大きくならないと推測されている。

 彼女たちの活動が功を奏せば、街中で乳首ポロリや乳首勃ちが見られる機会も増えるのかもしれないが……。欧米のように「ノーブラが当たり前」の時代が来るのは、まだまだ先のことになりそうだ。

 

『ノーブラミニスカちら見せオフィス 一ノ瀬あきら・上原リナ』

 
暑くなってくるとブラって蒸しそう

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