桜木ピロコの「忘れられない愛の囁き」 第1回

サラブレッド男に学ぶ「オレ様」の極意 自信過剰な言葉で女を虜にする方法

piroko0614.jpg※イメージ画像 photo by Katford from flickr

これまでに経験した合コン回数2,000回以上、”お持ち帰られ率87%”と豪語する、自称肉食系モテライター・桜木ピロコ。山手線の主要駅すべての公衆トイレに「すぐヤラせてくれるよ」という口添えと共に桜木の携帯番号が書かれていたことがある、という逸話を持ち、元カレ数1,000人超えの桜木が、「モテる男とは何か」を自身の経験から紐解きます!

「付き合って下さい」

 この言葉を「付き合った」という基準にするならば、アタシが付き合った男は1,000人はいる。もっとも、そのほとんどの男とは即日に別れることになるのだけれど。ともあれ、この連載では、アタシが今まで付き合ってきたメンズたちが、いかにして女を虜にしてきたかを伝授させていただきます!! 彼らは皆、なぜかモテていた。金があるから? 容姿がイケメンだから? でも、それだけじゃない。奴らの魅力は一体、何だったのか。モテる男って、何なんだ!? モテの秘密を解明し、メンズサイゾー読者に「モテ期」が訪れますことを願ってお送りする第1回は、THE・ボンボンGUY! ではイッてみましょー。

 代々医者の家系。慶応の幼稚舎にあがるための「お受験塾」から彼の人生はスタートしている。考えてみたら冗談みたいなボンボンである。その彼と、友達が主催したミッド・タウンのレジデンスパーティで知り合った。

 港区の一等地に住み、巨大なハマーを乗りまわす医者の彼氏に、アタシはアッという間に夢中になった。セックスもよかった。これまでセックスで満足できた男は3人しかいない。その中で2番目によかった。

 彼との思い出といえば、とにかく、フェチとSMプレイ。Mな彼の悦ぶ顔がみたくて、仲のいい女王様にアタシの眼前での医療プレイをお願いしたくらいだ。フェチは脚。産婦人科にあるあの椅子に大股開きで座るお金持ちのお医者様の彼氏。そして、それをうっとりと見つめるアタシ。盛り上がってきたところで挿入。女王様を使った金のかかる前戯である。ああ、いま思い出してももう一度セックスしたい。退廃的で穢れたセックス。アタシは、彼との関係に陶酔しきっていた。

 彼はことあるごとに「なに言ってんだよ。オレはサラブレッドだぜ」と言って、アタシを抱き寄せ、安心させてくれた。例えば、ハマーで人を轢きそうになったとき、例えば、バーでクレジット・カードが使えなかったとき、例えば、うっかり中で精子が漏れちゃったとき。どんなときでも、アタシは彼の魔法の言葉「オレはサラブレッドだぜ」に支えられたものだ。本当に素敵な言葉「サラブレットだぜ」。

 お金があり、血筋がいいものは何をしてもいいのだ。そんな彼氏を持つアタシ。カッコいい! でも、こうみえても、寂しがり屋のアタシ。実は彼を含めて3股かけてました。そのことをmixiで全体公開して、ドヤっとそのエロエピソードを書いていたら、まんまとバレてフラれてしまった。あー。種馬にできなかったことが悔やまれてならない。

 ってこれじゃ、単純に「金持ち=モテる」ってお話になっちゃう!! そうじゃないの、彼の魅力はお金だけじゃなかった。失敗しちゃったときも、ケンカしちゃったときも、いついかなる時でも “女性に安心感を与える”ことができる、ソコが彼の最大の魅力だったんです! 女の子を不安なキモチにさせない、これ大事! まぁ、さすがに彼が医大生の頃、渋谷で酔った女のコを拉致っては輪姦してた……って話をゲラゲラ笑いながらされたときは、魔法の言葉も効かなかったけどね……。サラブレッドだろうが、絶滅危惧種だろうが、引くわ! おそろしい!

■桜木ピロコ(さくらぎ・ぴろこ)
作家。跡見学園女子大学文学部国文学科卒。同大学同学部近代日本文学研究課程修了。通商産業省貿易局安全保障貿易管理課ならびに輸出課非常勤職員、イベントコンパニオンを経てフリーランスに。趣味は合コン。近著『もっと知りたい! オンナのコのひとりえっち』大好評発売中。
オフィシャルブログhttp://ameblo.jp/sakuragi-piroko/

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