『裏モノJAPAN 2010年05月号』(鉄人社)に掲載された記事の内容にユーザーが大激怒だ。
その内容は画像投稿SNS、pixivでのナンパ方式を解説したもので「ネットで拾ってきた作品を自分の絵として掲載しろ」や「人気のなさそうな絵を描く女を誉めて口説け」など、出会い目的で利用しようと誘うものだった。「喰えれば満足」などヤリ捨てを匂わせる文も多い。
雑誌発売後ほどなく、該当記事がネットにアップされると、pixivユーザーからは、「某雑誌を運営は訴えるべき」「これから出会い目的のユーザーが増えるだろうから心配」などの意見が飛び出した。
pixivに作品を投稿しているT氏はこう語る。
「作品を投稿している人は私も含めて『みんなに見てもらいたい』『誉められたい』『いい評価が欲しい』という思いを少なからず潜在的にもっています。今回の記事はその心の隙をついたものです。問題なのは絵を描く気がなく、ただ出会い系サイトとして利用しようとしている記事の意図であり、怒りを覚えるのはその一点につきます。絵描き同士で交流することは悪いことではありませんし、これが原因でユーザー同士の交流が少なくなってしまうことが一番の心配です」
pixiv事務所はこの記事に対し、「見知らぬユーザーからのコンタクトについて」というアナウンスを発表。最近急増している未成年ユーザーを中心に注意を呼びかけている。
最近になって、こういったコミュニティサイトが出会い目的に使われることが多くなった。冒頭であげた雑誌記事にはpixiv以外にも「こえ部」(音声投稿型SNS)、「コスネット」(コスプレ写真投稿型SNS)も同じ手口でナンパしようと掲載されている。これらのサイトに共通するのは、未成年の女性や世間ズレをしていない女性ユーザーが多いこと、つまりだましやすいということだ。
また、「サーパラ掲示板」などユーザー数の少ないSNSをターゲットにしたナンパも増えているようだ。
手口はまったく一緒で、ユーザー数の少ないコミュニティなどに入り、管理人の女性と仲良くなろうといったもの。ネット上の付き合いになるとガードが甘くなりがちなのか、この手の話は枚挙にいとまがない。
ドラマ化や映画化などを通じてネットからはじまる恋愛も身近になってきたが、あくまでそれは自分で責任が負える大人になってから、だまされてしまっては元も子もない。
『pixiv girls collection ~ピクシブガールズコレクション』
作家が美人だと逆に引く人もいそう
トラブルも多いからこそ、ファンがついたりしてる気が……