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タイガーの不倫騒動から生まれた革新的メール技術

アメリカ発

 広報側にセットアップされたようなぎこちない記者会見の後、ようやく収拾されつつあるタイガー・ウッズの不倫騒動。もとはといえば、彼が送った親密なメッセージを愛人側にバラされたことから、浮気を認めざるを得なくなり、このような大事態に発展したようだ。

 タイガーのみならずとも、妻や彼女に携帯メールやメッセージをチェックされて浮気がバレた、という男性(あるいは反対のケースで女性)の失敗談は数知れず。恋人からのメールをスグに消したくなくって、ついつい忘れてしまった……、という心理から足がつく場合が多いようである。

 そしてタイガースキャンダルの発生後、改めてそんな心理に目をつけた会社が、新しい携帯メールの技術を発明したらしい。何かと思えば、それは「送った後、そして読んだ後に自動消滅するメール」というシロモノであった。

 これを聞いたら当のタイガーは憮然とするだろうが、Ifpress.com によると、iPhone向けのこの新技術は、「TigerMail(タイガーメール)」と名づけられたという。このメール、送付した後は自分の記録に残らないうえ、受け取った相手が読んだら消滅する。そして、他人に転送することも出来ず、携帯電話会社の記録にも残らないという。おまけに受け取った側はメッセージをセーブすることも、プリントアウトも出来ないという徹底ぶりだ。

 タイガーの失敗に触発されてこの技術を発明した会社側は「タイガー・ウッズもこのテクノロジーを利用すべきだった。トラは足跡を残さないものだ」とコメントしている。しかし、タイガーの失敗に触発された技術なのだから、本人にとっては遅すぎる発明なのである。

 もちろん、この新技術は浮気隠しだけでなく、スパイや探偵などの秘密厳守を要する活動にも使えるはずだ。そういえば、昔のスパイ映画か何かで「読んだら自動消滅する手紙」というものを見たことがあったような気がするが、携帯電話のなかった時代に、まさか将来このような便利な技術が発明されるとはさすがのジェームズ・ボンドも夢にも思わなかったはずである。
(文=相馬 佳)

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