CD+DVD『hug』東京地下鉄（東京メトロ）は30日、4月から女優の新垣結衣（21）をイメージキャラクターに起用すると発表した。幅広い年齢層に認知度も人気も高いことに加え、都会的で洗練されたイメージを目指す東京地下鉄の企業イメージと合致し、起用を決めたという。
ガッキーが起用された東京メトロの企業広告「TOKYO HEART」のイメージキャラクターは、今まで女優の宮崎あおい（24）が務めていた。彼女の場合は昨年11月にできた商業ビル「Esola 池袋」を訪ねたり、何気ない場所を彼女が歩きながらカメラで撮影したりといったテレビCMや駅張りポスターを展開したが、ガッキーもまた東京に暮らす一人の女性として、メトロに乗って東京の様々な人々や場所、動物と出会い、心が動き、そして心がつながっていく様子を描くという。表参道の並木道を歩いたり、神楽坂で猫と出会ったり、麻布十番でたい焼きを買ったりと、実際に東京メトロ沿線にある場所で撮影を行い、車内シーンは日中に副都心線の回送列車で、ラストカットの駅構内を歩くシーンは、終車後の副都心線・新宿三丁目駅で撮影されたそうだ。
東京メトロのHPには「4月の撮影舞台は東京タワーです。5月以降も月替わりで、新垣結衣さんと共に東京にある魅力的なスポットを紹介していきます。東京メトロの各駅構内に掲出していきます」とある。また、本日の深夜2時25分頃、日本テレビ系で60秒のスペシャルCMが先行放送される。
この情報が発表されるや否や、ネット上では「毎日ガッキー見れるすげえな東京の地下鉄」「男じゃないけどがっきー大好き」「これは嬉しい。ガッキーは可愛すぎる」と好意的な意見があふれた。もちろん宮崎あおいの降板を惜しむ声もあったが、それ以上にガッキーを大歓迎する声が多数だ。
最近のガッキーといえば、ドラマ『コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命～2nd season』（フジテレビ系）に出演、夏に公開予定の映画『ハナミズキ』（土井裕泰監督）に主演するなど、若手女優随一の活躍ぶり。『ハナミズキ』のロケでは、ロケ先の北海道釧路市で、撮影で世話になったという釧路漁港の人々にマダラのみそ汁と、北海道ならではの「ちゃんちゃん焼き」を振る舞うという微笑ましいニュースがあった。CMでは「紳士服はるやま」（はるやま商事）のイメージキャラクターや、「十六茶」（アサヒ飲料）で元気なダンスを披露してパジャマ姿が可愛いと評判になっている。
彼女は沖縄県那覇市出身で、01年にファッション誌「ニコラ」（新潮社）モデルオーディションでグランプリを獲得し、芸能界入り。07年に映画『恋するマドリ』で初主演、同年公開の『恋空』でも主演を務め、多くの新人賞を受賞し人気に火が着いた。その後も、写真集を発売したりCDをリリースするなど幅広い活躍ぶり。公称の身長は167cmながら実際は170cmオーバーとも噂される大柄にも関わらず、ピュアな笑顔が同性からも異性からも支持される稀有な存在である。
一体、彼女はどうしてこれほどまでに人気なのだろうか。07年の「なりたい顔の女性芸能人」では、アノ沢尻エリカと並んで同点1位を獲得。「かわいい。笑顔が爽やか」「自然体なかわいさのある顔だと思う」「女の人、男の人にも好かれる顔だから！」と、絶対的な好感度を集めている。
企業がCMキャラクターを抜擢する際、もっとも重視するのがこうしたアンケート結果や人気ランキング、そして不祥事の有無。これまでに決定的な恋愛スキャンダルがないガッキーがメーカーなどのクライアントからも人気なのは、当然とも言える。過去にはNEWSの手越祐也や三浦春馬との熱愛が噂されたことがあるが、いずれも信憑性は薄く、証拠写真もない。映画で共演した三浦との交際報道には、批判どころか「お似合いだと思います(^○^) 」といった祝福コメントが集まるほどで、女性ファンの心をがっちりつかんでいることがうかがえる。アイドル女優という立場で、男性だけでなく女性からの人気を獲得しているガッキーの強さは同世代の中で頭ひとつ飛び抜けていると言っていいだろう。
心配なのは、沖縄育ちでのんびり屋だというガッキーの性格が、裏目に出てしまうこと。『恋空』公開後は、あまりの多忙さに心身のバランスを崩し、しばしの休息を取っていたガッキーだが、このまま加速度的に人気が上昇すれば、当時以上に忙しくなることは目に見えている。絶頂期の広末涼子は”プッツン騒動”で多くのファンに見限られた。ガッキーには同じ轍を踏まぬよう、くれぐれも気を付けてほしいものである。
（文＝高田コウイチロー）
か細い歌声もいいよね
