アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のハルヒ役などで知られるアイドル声優・平野綾（22）が、3月14日付の自身のブログで、胃腸炎で入院していたことを明かした。該当エントリでは「環境の変化についていけず、気持ちがやられました。今はそうとしか言えません」と、精神的な問題が原因であることをうかがわせる意味深な記述をしている。また、体調不良とそれに伴う療養のため、平野がメインヒロイン役を務める恋愛ゲーム「WHITE ALBUM」のライブイベント（18日開催）の欠席も発表された。
平野は今年2月にも「風邪をこじらせた」との理由で入院しているが、06年にも「高熱」を理由に入院し、イベントを相次いでキャンセルしたことがあった。さらに、08年には「盲腸」という理由で入院している。
今回の入院に関して、ネット上では平野の体調を気遣う声が上がると同時に、妊娠中絶説など根拠のない噂も飛び交っているが、業界でも平野のたび重なる入院は、単なる体調不良が原因ではないと捉える向きがあるようだ。
「11歳で子役としてデビューした彼女は、もともと声優志望ではなく、アイドルユニットのメンバーとして活動していた時期もありました。所属事務所『スペースクラフト』も、有森也実、栗山千明ら女優やファッションモデルが多く在籍する事務所です。作品に恵まれて声優として成功しましたが、彼女の理想とは明らかに違う。声優として多忙を極めるようになり、そのギャップがストレスになっているのでは。以前から精神的にもろいといわれていたこともあり、業界内では、こう何度も入院するほどとなると『うつ病』なのでは？ との声も聞こえてきています」（声優専門誌ライター）
確かに、今回の入院理由である「胃腸炎」は、ストレスと関連が深い病気であり、ブログの記述も併せて考えれば、彼女が何らかの悩みを抱えていることは想像に難くない。
だが、理想が歌手や女優だとしても、いまや声優業だけでなく、グラビア、テレビ出演などトップ声優として大活躍する彼女は、傍目には順風満帆に見えるのだが……
「平野と人気を二分するトップ声優・水樹奈々（30）の活躍に焦りを感じているのかもしれません。演歌歌手志望だった水樹は、歌唱力抜群で、声優初の西武ドームコンサート開催や昨年の紅白歌合戦出場など、歌手としても成功しています。平野も歌手活動の方が思い入れが強いようですが、ガールズロック調の歌を出してアーティスト志向を強めても、ファンには受けませんでした。ファンが求めているのは”アイドル声優”の平野綾であり、アーティストとしての彼女ではなかった。事務所としても、今のアイドル声優としての人気に乗って稼いでほしいところですから、アーティスト的な売り方はしたがらない。声優の壁を越えられない自分と、自分の理想を実現してしまっているライバルの存在、アイドル声優を続けてほしいという事務所の方針、彼女を悩ませるには十分な材料なのでは」（前出）
悩みを抱える状態で多忙なスケジュールをこなし続ければ、休業など深刻な事態に発展することも心配される。
「カードキャプターさくら」の木之本桜役などでアイドル声優として人気を博した丹下桜は、00年4月のライブを最後に長期休業し、本格的な声優業再開までに約10年の歳月を要した。一説には、丹下の休業理由は事務所とのトラブルといわれているが、それに絡む様々な問題によって精神的に疲弊したため、休業が長引いたともささやかれている。
まだ22歳の平野が悩みを抱え込めば、似たようなケースになる危険性もないとは言い切れない。ファンとしては、無理せず自分のペースで仕事をしてもらい、”あーや”の元気な姿を見続けたいと願ってやまない。
ふとももフェチには至高の一冊、との声も
