世界の風俗探訪:タイ2 バンコクのソープ嬢

バンコクの定宿はカオサンのゲストハウスだ。一泊300バーツ、日本円で約800円という安さだ。ここカオサンは安いゲストハウスが密集している。世界中のバックパッカーが集まってくる。俺はあまりこの街が好きじゃない。盛り場からも遠く、若いアンチャンばかりだ。夜遅くまで酒を飲んで酔っぱらいが騒いでいるので鬱陶しい。宿代が安いので、しょうがなく泊まっているだけだ。フトコロに余裕があれば、こんな汚く、シャワーも水しかでないゴミためのような宿には泊らない。しかし先立つものがないので、愚痴をこぼしてもしょうがない。
カオサンに陣取っているトゥクトゥク(三輪タクシー)の運ちゃんはろくでもない輩ばかりだ。平気で遠回りはするわ、言った行き先には行かないで売春宿に行ってしまう。
外に出ようとカオサンのゲストハウスを出ると、トゥクトゥクの運ちゃんが「オンナはイラナイ?」と誘ってきた。イラナイと言って無視したが、追いかけてきた。「お金はイラナイから乗って」と言ってきたので、冷やかしにトゥクトゥクに乗った。20分くらい走ると、ホテルのような大きな建物の前に着いた。赤いネオンにはJ1と書かれていた。この運ちゃんは、売春窟のオヤジからいくらかの報酬を得て生き抜いている。

中に入ると、ロビーはホテルのように広く清潔だった。正面に大きなひな壇があり、数十人のオンナたちがガラス越しに座っていた。オール顔見せ興行だ。何人かの先客がオンナを物色していた。
しばらくすると、40代のいかにも女衒という風体な優男が近づいてきた。店のマネジャーらしい。俺の顔を見ると、カタコトの日本語で「シャチョウサン、ニホンジンデスカ?」と言い、ニヤリと笑った。「右から女子大生で3万、真ん中のグループがモデルで2万、端がOLで1万円だ」と言い放った。ロビーは静まりかえっていた。デジカメのシャッターを恐る恐る押したが気づかれた様子はない。
マネジャーが近づいてきて、「キマリマシタカ?」と日本語で話しかけてきた。マネジャーは「アノコハ、ジョシダイセイ」と指差す。オンナたちは腰に番号を付けている。まけてくれと言うと「キョウハ、トクベツ、2マンエンでイイヨ」とすんなりまけた。
案内され部屋に入ると、オンナは風呂にお湯を張り、飲み物は何にするか訊いてきた。風呂に入り暖まっていると、オンナも風呂に入ってきて、膝をあげて尺八をしてくれた。それからマット洗い。サービスは日本のソープランドと何ら変わらなかった。女は女子大生ではなかった。カメラを向けると嫌がったが、少しチップを渡すと女は股を開きポーズをとった。
(写真・文=林 亀三郎)
◆【世界の風俗探訪シリーズ】バックナンバー
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【第2回】 ケニア・モンバサの女
【第3回】 香港① 大陸の女
【第4回】 ソウル・キーセン(1991年)
【第5回】 ソウル売春窟・弥阿里テキサス(1988)
【第6回】 バリの女神
【第7回】 聖地エルサレムの女 (2001年)
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【第9回】 モンゴル・ウランバートルの女②「レーニン像前の立ちんぼ」(2004)
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【第11回】 チベットでソープランドを発見(2008)
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