『セレブ妻妄想クリニック』川上ゆう

 独身女性に理想の旦那像を聞いてみると圧倒的に多い意見は「優しくて家族想いなタイプ」。しかし、既婚女性、特に女盛りを迎えた美熟妻いわく「旦那が優しすぎて物足りないんです」と、しおらしい顔をして訴える。一体、どうなってるんだ!!

 そして、この作品に登場するゆうさんもそんな悩みを抱えて、人妻専門クリニックを訪れた一人。

「私、本当は欲が強い女なんです。でも、夫には言えなくって……」
 
 女性は30歳を境に性欲が増すというが、その欲望はときに常識を外れてしまうことも。とくに、このゆうさんときたら乱暴なセックスをしてみたいと懇願。激しいスパンキングや緊縛など、肉体的な凌辱を楽しみ快感の絶叫を響かせるばかりか、自ら股を開いて初対面の男に見せるという精神的な凌辱までも愉しんでいく。その顔は、すでに人妻らしいしおらしさは失われ、ねじ曲がった欲望に溺れていく変態女そのもの。痛みを味わうほどに恍惚に身を捩じらせ、辱めを受けるたびに眉を寄せながら胸に押し寄せる満足感を噛みしめる。

 しかも、これが彼女自身の妄想の実体化だというのだ。女とは、もしかしたら男以上に欲深い生き物なのかもしれないと実感せずにいられなかった。もしくは、女とは結婚を期に別の生命体に生まれ変わるのか、と……。誰もがそれを恥と呼び、ただ隠しているだけで、本当はとんでもないモンスターに生まれ変わっているのかもしれない?

 衰えを知らない人妻ブーム。その影にはそんな淫獣たちの闇の力が働いているとしたら、それはそれでワクワクしてしまうのだが……。
(AV評:文月みほ)

セレブ妻 妄想クリニック 川上ゆうセレブ妻 妄想クリニック 川上ゆう

◆メーカー:ワンズファクトリー◆品番:WNZ-147◆時間:120分◆価格:2980円

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