新宿に赤い華が咲く!

歌舞伎町を血で染めるアングラ最狂イベント『毒蟲』!!

doku01.jpg9月14日の『毒蟲』@LOFT/PLUS ONE

 
 緊縛、ろうそく、包帯、流血……これらのキーワードに反応したメンズサイゾー読者に、是非オススメしたいアングライベントがある。月に一度、新宿ロフトプラスワンで開催される『毒蟲』だ。SM嗜好を持つ人々に絶大な人気を誇るカリスマ的”鮮血アーティスト”月花(つきか)嬢が主催するこのイベントは、満員御礼観客総立ち、今もっとも勢いのあるアングラ・エンタテインメント・ショーである。評判を聞きつけて、9月某日、夕暮れ時の新宿に赴いた――。

 
 まだ日も暮れきらぬ18時半、入場すると既に相当な混雑。ロフトプラスワンなのに、客席にはギャルがいますよ、ギャルが。キレイなお姉さんも多いです、意外。この美女たちは、これから行われるフェティッシュなパフォーマンスを見てどんな反応をするのか……こちらの期待も高まるわ。


 一人目のパフォーマーは金髪巨乳ギャル”琴音”。ステージ上で、”のりP”と名付けられたダッチワイフとガチプロレスというちょっとユル~い演目で幕開け。のりPに垂直落下式DDTをお見舞いするも、やはりダッチワイフはね、なかなかダウンしませんよね。生命がないからね。最終的に、のりPは”シャブ攻撃”を使い勝利しました。

 いい具合に客席がまったりしたところで、イケメンと美乳のお姉さん”月野ねね”が登場し、え、ちょ、いきなりオッパイ丸出し? そして、え、オッパイに注射針!! 普段はSMクラブで女王様としてM奴隷をいじめているという彼女が、体中に針を通されて切なげな表情を見せております。スイスイ針を刺しているのは彼女の夫でもある”安東もぁ。”さん。いや~ん、夫婦で公開調教!? エロいわ!! おまけに唇を医療用テグスで縛られたところで、聞き覚えのあるBGMが……まさかの『碧いうさぎ』、またのりPネタ! 曲に合わせ手話を披露する奥様に場内大爆笑です。唇から血が溢れてるのに、それでも爆笑を誘うなんて。やるわね~。

doku03.jpg美しき変態夫婦

 漫談を挟んで、着物の女性”くら”が登場、左腕を採血時に使うゴムチューブでぎゅっと縛り圧迫。と、そこに針を刺せば当然……飛び散りました、鮮血が舞いました。生き血を撒き散らして華麗に踊る姿を、固唾を飲んで見守る観衆。緊迫した空気はその後の演目でも継続、だってカラスマスクをつけたゴシック系の責め師が登場して蝋燭責めを始めたんですもの! 怖い、もう夜ひとりでオシッコに行けない。

doku05.jpg血の花を身にまとう”くら”さん
doku06.jpgゴシック系責め師”SHIMA Malphas“さん。コワイ!!
doku08.jpg妖艶な宙吊り自縛パフォーマー”浅葱アゲハ“さん
doku09.jpg鬼畜マジシャン”ミラ狂美”さんと再登場・琴音さん。疑似顔射!

 それにしても、乳房に注射針を刺したり、唇を針と糸で縫ったり、M属性のない人間から見たら、される方は相当ツラそう。実際にかなり痛いんじゃないの? 演者の一人で、主催の月花さんと共に緊縛流血パフォーマンスを繰り広げたヤミヲさんに訊いてみました。

ヤミヲ 痛いですよ(笑)。ただ、こういったショーの舞台で刺されるときは、そんなに痛みを感じないですね。アドレナリンがすごくたくさん分泌されてますから。

――ショーのたびに肉体には傷が残るわけですが、完治するのにどのくらいかかるんでしょう?

ヤミヲ 傷はすぐに治りますよ、大抵、一日で十分です。滅多にアザにはなりませんけど、もしアザになったとしても一週間もあれば完治しますね。針で刺すぐらい、そんな大袈裟な傷ではないんですよ。

――プライベートでも、SMプレイがお好きなんですか?

ヤミヲ 普段はまったくしないですね。私のMは月花さんありきなので……。ショーでは、月花さんの創造する物語の登場人物を演じている感覚なんですよ。SMショーというよりも、気持ちとしては映画のワンシーンを撮っているのに近いです。自分はボディアートのキャンバスでもあると思っているので、なるべく普段は体を痛めつけるようなことはしないでキレイな状態を保っておきたいとも思いますね。

 普段の場面ではM女ではないという女性を、ここまで従属させてしまう月花さん、女王様というかもはや神ですね。

doku011.jpg“月花”さんと”ヤミヲ”さん。
百合の花に針を通してヤミヲさんの肢体に刺していき、
しまいには火炙りの刑に……!
doku012.jpg孤高の舞踏家”泰造”さん
doku013.jpg人気緊縛師”一鬼のこ(はじめきのこ)”さん。イケメン!
doku014.jpg巨大釣り針で自らを吊るし、高速回転!”なみき”さん

 さて、途切れることなくさまざまな演目が続き、21時を回る頃には仕事終わりと思しきサラリーマンカップルもどんどん増え、場内はすごい熱気に。下ネタオンリーのショートコントがあったり、驚異の身体能力で空中を舞う自縛パフォーマーがいたり、実に演目の幅が広いイベントです。マジック、コント、なんでもアリ。だけど、いずれの演目も観客を楽しませることは間違いない。来月は10月12日(月)に開催される『毒蟲』。フェティッシュな暗黒世界に興味を抱いてしまったアナタ、行ってみて損はないわよ。ただし、ハマっても知らないから!

(ライター/カマ田サンディ)

【毒蟲】
公式ブログはコチラ

【出演情報】
●泰造:毎月第一土曜日/ゴシックイベント「ダークキャッスル」出演/新宿MARS
●琴音:10月12日12:00~/キャットファイトプラス公開収録/新宿ぱっぷる

 

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