首都神話　第11夜

牛丼屋に仕掛けられたワナ

エロカルチャー 2009年09月17日

※イメージ画像　photo by jetalone from flickr

　牛丼チェーン店で牛丼か牛皿とご飯を別に注文した場合、どちらが得か考えたことがありますか？

　まずは大手牛丼チェーン店Ｙの場合、牛丼は現在380円します。牛皿とご飯は、それぞれ280円と130円します。合計すると410円。

　つまり、別々に注文した方が、30円高くなってしまうんです。

　これは通常、お皿を1枚多く使用する手間賃と考えるのが妥当です。しかし、お店が発表しているそれぞれのカロリーを確認してみると……。牛丼は666キロカロリー。それに対し、牛皿は408キロカロリー、ご飯は249キロカロリーとされています。その合計は、657キロカロリー。つまり、牛丼の方が若干カロリーが高いのです!!

　カロリーが高いということは、それだけ量が多いという事。

　その結果、牛皿とご飯を頼んだ方が、お金は掛かる上に量は少なくなるのです。単純計算で、その差をお皿1枚多く使用するための手間賃であると判断した場合、その手間賃はおよそ50円前後に近い計算になります。お皿1枚、50円。ちょっと高過ぎはしませんかねぇ？

　ちなみに、牛丼チェーン店Sの場合、牛丼は330円。牛皿とご飯は、それぞれ200円と150円します。合計すると350円。つまり、別々に注文した方が、20円高くなってしまうんです。もちろんこれも、お皿を1枚多く使用する手間賃と考えるのが妥当です。そして、お店が発表しているそれぞれのカロリーを確認してみると……。牛丼は634キロカロリー。それに対し、牛皿は433キロカロリー、ご飯は202キロカロリーとされています。その合計は、635キロカロリー。1キロカロリーだけですが、牛皿の方が高いのです!!

　その手間賃はおよそ50円前後に近い計算になります。こちらはお皿1枚、10円もしません。相当、お客さんに優しいお店だと考えられるのです──。

　この流れでもう1つだけ。大手ファーストフードMのコーラのS・M・Lサイズのお値段は、それぞれ100円、200円、240円。そして、それぞれのカロリーは、Sが90キロカロリー、Mが140キロカロリー、Lが181キロカロリーとされています。

　つまり、カロリー数から単純計算した場合、S→Mが料金が2倍に対し、カロリーつまり量は1.5倍から1.6倍にしかなっていません。

　さらに、S→Lがおよそ2倍に対し、料金は2.4倍にもなっているのです。

　その結果、MサイズやLサイズを買うのであれば、Sサイズを複数購入した方が、
安く、そして多くの量を飲む事ができるというわけです。

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