『板垣あずさ　3時間7シチュエーションSEX』板垣あずさ

AV 2009年07月16日

　最初はただの女友達だと思っていたのに、気がつけば心の奥深くまで入り込んでいる女の子。それが筆者が板垣あずさちゃんに抱いた第一印象だ。危なっかしいがゆえに目が離せない存在で、作品の中でもときおりハッとさせられる場面にでくわす。

「向こう見ずは天才だ！」

　この作品を撮るにあたって彼女は言った。誰にでも知られる存在になるためには、自分の中にルールを作ることなくどんなプレイでも、どんなセックスでも楽しみたいと。冗談っぽく笑いながらも真面目に語るという、例の小悪魔な笑みを浮かべて。

　前言通り、この作品で彼女は実に多様なセックスを体験する。変質者と化したファンに襲わる恥辱セックス。男と2人きりで愉しむプライベートセックス。この全く逆のシチュエーションにおいても彼女は彼女のまんま。ヘタな女優なら完全に別人の顔になってしまうところだが、彼女が魅せてくれたそれは、男によってコロコロ変わる１人の女の子の素顔そのものだった。さらに、玩具責め3P、M男苛め、ローションなど7つのシーンで彼女は感じ、喘ぎ、溺れていく。それらはチャプターで仕切られてはいるが、『板垣あずさ』という一つの物語を描き出す。

　3時間後、貴方はただのAV女優とは違う女性としての板垣あずさを感じているはず。ただの女友達から魅惑の女性へと移り変わっていく、おぼろげな恋心のように。
（AV評：文月みほ）